著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。2019年、「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixで映像化配信され大きな話題に。最新刊に、「東京降りたことのない駅」(大洋図書)、「全裸編集部」(双葉社)などがある

1964年 ブルーインパルスが描く「五輪マーク」を見ていた

公開日: 更新日:
1964年に東京五輪の開会式で、国立競技場の上空にブルーインパルスが五輪マークを描いた(C)共同通信社

 青空に5機のF86が編隊を組み、それぞれカーブを描くと五輪マークが描かれた。

 オリンピックのシンボルマークだとわかると、地上の人々から一斉に歓声が湧き上がった。そのなかに18歳の野田青年もいた。

 いまでも還暦越えの人々にとって、オリンピック開催日の大空に五輪マー… 

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