サッカーW杯で露呈した「強いアメリカ」の綻び…トランプ大統領が介入しても米国代表は敗北
本来ならアメリカのソフトパワーを高めるはずのワールドカップが、むしろ好感度や信頼を失う原因になり始めている。特にトランプ大統領の介入は、盛り上がっていた熱を一気に冷ましかねない騒動となった。
アメリカ・カナダ・メキシコ3カ国合同のワールドカップは史上最大規模。アメリカだけでも9州にまたがって開催され、地域ぐるみで各国代表を迎えた。戦争や政治的分断など、多くの問題を抱えたアメリカでは、ワールドカップが唯一の楽しみという声も少なくなかった。
しかし、政治とは切り離されるべき国際スポーツイベントは、最初から問題を抱えていた。
その象徴がイラン代表に対する扱いのひどさだった。彼らはアメリカ国内を拠点にする予定だったが、戦争をめぐる緊張の中、メキシコにベースキャンプを移した。さらにアメリカ政府は当初、選手たちの入国は試合の約24時間前、試合後は速やかにメキシコへ戻るという異例の移動制限を課した。
敵に対してはまるでいじめ。一方で、身内へはえこひいきとも見られる出来事も起きた。米国代表選手のレッドカード処分をめぐり、トランプ大統領はFIFA会長に直接電話。その後、この選手は出場禁止を猶予され、次の試合への出場を許された。


















