出口保行さん<3>「殺人」より「万引」分析のほうが難しい

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 東京拘置所には2年間勤務した。当時は、勾留される人数が多く、1日平均で3000人近く入っていたという。

「犯罪者は、毎日のように刑が確定し、各刑務所に移送されるわけです。私の仕事は、彼らを片っ端から分析していくことでした。鑑別所や刑務所の時とは異なり、1人を深くというよりは、数をこなす作業。短時間で目の前の人物の人間性や何が問題の根底にあるのかを見分けていったのです」

 刑務所はどこも同じではなく、受刑者向けにやっていることも違う。同じ犯罪者でも更生に適した刑務所はそれぞれだ。

「何をしてやるのが社会復帰につながるのかという目線で見分けていくわけです。1日数十人の犯罪者に向き合っていたので、自然と、人の本質を瞬時で分析する能力が磨かれました」

 受刑者は、刑務所にいる間は保護されているが、外に出された後は援助されない。そんな中でも罪を犯さず暮らしていけるために、問題を分析して更生させるのだ。間違いは許されないからこそ、「判断が正しかったのかと思うことは何度もありました」と振り返る。

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