神奈川県に寄付殺到 ふるさと納税で支えるコロナ対策支援
政府が先月26日にイベントや外出の自粛を呼び掛けてから約1カ月。長すぎる蟄居で国民もストレスを感じ始めている。ネット上では誹謗中傷のコメントも散見され、公園で外遊びしている幼児まで白い目で見られることもある。
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ギスギスしたニュースが多い中、「日本も捨てたもんじゃない」と思わせる出来事が起きている。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」が新型コロナウイルスの被害事業者や研究開発、子育て家庭への寄付を呼び掛けたところ、全国で支援の輪が広がっているのだ。
同サイトで「検査技術の開発支援」(感染症対策)を名目にふるさと納税を募っている神奈川県の担当者が、こう喜びの声を上げる。
「ふるさとチョイスさんからご提案をいただき、1000万円を目標にふるさと納税を募ったところ、予想以上の反響に驚いております。黒岩知事がコロナ対策の補正予算を発表したところですが、ふるさと納税でいただいた寄付金は主に『新型コロナウイルスの迅速検出法』の改良や実証研究などに使わせていただきます」(政策局ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室)