コロナ第3波すでに到来か 都内の週平均感染者は右肩上がり
すでに新型コロナウイルスの秋の第3波が到来しているのではないか――。9月に入り、都内の新規感染者は右肩上がりだ。都の発表資料を基に、1週間平均の新規感染者を調査した(別表)。9月8日(2~8日の平均)の147人から16日の181人(10~16日)へと8日間連続で増えている。最近、すっかり涼しくなった。気象庁によると、8月の東京の平均気温は29・1度だったが、9月は26・4度と3度近く下がっている。9月に入ってから右肩上がりの感染者数は、気温の低下と関係があるのか。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が言う。
「都内の感染者の推移を見ると、7月以降の感染拡大が完全に収まらないまま、再びジワジワと増えはじめたという印象です。この増加傾向が気温の低下によるものかはわかりませんが、これから寒くなっていく中、嫌な傾向です。今年の8月は猛暑でしたが、それでも相当数の感染者が確認されました。もともと、新型コロナは秋・冬に流行するウイルス。これからは夏以上に流行すると考えるのが自然です」
■「低温ほど感染力持続」と香港大論文