委員2人が異例保留…NHK籾井会長「理事人事」も独断専行
22日開かれたNHKの経営委員会で、また籾井勝人会長(71)の“傍若無人”が問題になった。
経営委員会では、24日に任期切れを迎える4人の理事について、2人留任、2人新任の新しい人事案を籾井会長が提案した。しかし、任期切れ直前の提案のうえ、慣例となっていた事前説明はなし。さらに、理事の担務まで変更したため、一部委員が難色を示した。
ところがこうした委員からの指摘に対し、籾井会長は「(提示が直前になったのは)情報漏洩を防ぐため」「理事の選任は経営委員会に同意権があるが、役職の分担は会長の専権」と言い放ったというのだ。
結局、人事案は9人の委員の賛成で認められたものの、2人は賛否を保留。全会一致にならない異例の事態となった。
■“籾井派”を重用