安倍首相テレビ出演の舞台裏 フジ系地方局からも“怨嗟の声”
支持率回復の狙いが外れ、パッとしなかった安倍首相のテレビ出演。20日のフジテレビは、午後4時50分から6時20分近くまでの90分という異例の長時間の上、視聴率(関東で5~6%台)が散々だったから、系列の地方局ではブーイングが上がっている。
「本来、午後5時20分くらいから午後6時は各地域のローカル枠なのです。ところが20日は『FNN特別枠』として、ローカル枠を吹っ飛ばして東京仕切りでやりますから、ということだった。台風や大事件などの緊急報道特番のような扱いです。安倍首相出演がそれに当たるんですかねえ。4月改編でフジが午後帯を大きくいじって以降、夕方ニュースはいつも最下位ですが、安倍首相出演でも最下位は脱せませんでした」(西日本の系列局関係者)
安倍首相の出演そのものに批判的な声もある。
「地元で行われる安保法案の抗議デモが、最近のローカル局のトップニュースですよ。東京と地方はかなり温度差がある。そんな中で、支持率下落の安倍首相にベッタリの特別番組。ただでさえ視聴率が苦戦しているのに、いい加減にしてくれ、という感じです」(東北の系列局関係者)