遺族からは怒りの声 大川小津波訴訟“ゼロ回答”の勝訴判決

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 東日本大震災の津波で児童74人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校の過失を争った訴訟は、児童23人の遺族が勝訴した。しかし、原告団からは「真相が明らかになっていない」「遺族に寄り添っていない」と怒りの声が噴出している。

 26日、仙台地裁が下した判決は被告側の市や県に対する計約14億2600万円の支払い命令。原告側の求めは計約23億円だった。判決は市の広報車が「津波が松林を越えた」と高台への避難を呼びかけたことから、津波が大川小に到達する約7分前には襲来を予見できたと判断。小走りで1分ほどの距離にある裏山へ逃げれば被災を免れることは可能だったと指摘した。ただ、遺族側が強く求めた地震発生から津波が襲うまでの「51分間」の詳細は明らかにされなかった。

■資料廃棄で説明ウヤムヤ

 石巻市によるヒアリング調査などで明らかにされた当時の状況はこうだ。地震発生後、児童78人は1次避難場所だった校庭に待機。裏山への避難を望む児童や教職員の声があったが、学校側の指導で海岸に近い川沿いの通称・三角地帯へ移動。その直後に児童74人が波にのみ込まれたのである。しかも、調査は録音もされず、資料は廃棄処分されていた。大川小訴訟を取材するジャーナリストの加藤順子氏は言う。

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