相次ぐ死刑破棄…市民感覚反映されぬ裁判員裁判の問題点

公開日:

 裁判員裁判による死刑判決が相次いで破棄された。

 大阪高裁は9日、2012年に起きた大阪ミナミ通り魔事件の控訴審判決で「計画性が低い」などと1審の死刑判決を破棄。10日には、14年の神戸小1女児殺害事件の控訴審判決で「計画性がない」などと1審の死刑判決を破棄し、いずれも無期懲役に減刑した。

 被害者側は「裁判員裁判の否定」などと憤っているが、そりゃそうだ。「市民の感覚や常識を裁判に反映させる」はずの裁判員裁判の判決が、裁判官だけの審理であっさり覆されたら、納得がいかないのも分かる。裁判員だってそうだろう。

「裁判員の心理的負担は相当です。遺体の写真を見た裁判員の女性がPTSDを発症したり、男性が審理中に意識を失ったケースもある。極刑に慎重になるのは当然としても、被告と対面し、怖い思いをして量刑を決めたのに、『1人殺害の強盗殺人事件で死刑の例はない』などと破棄されたら、裁判員にすれば『やってられない』でしょう」(司法番記者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の夫は裁判沙汰に…女性芸能人が“成金”を選ぶリスク

  2. 2

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    「ストライクが入らない」フランスアは高知で泣いていた

  5. 5

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  6. 6

    辺野古「県民投票」不参加表明 沖縄県“アベ友”5市長の評判

  7. 7

    首相の姓を? 永田町に飛び交う新年号に「安」採用プラン

  8. 8

    “第2のサンゴ虚報事件”で思い出す安倍首相の朝日新聞批判

  9. 9

    広島・誠也が打点王宣言も “新3番”長野に丸の代役務まるか

  10. 10

    長野以外にGベテランリスト漏れ 広島“ポロリ発言”の波紋

もっと見る