「国連の総意じゃない」 猛反論で無知をさらした安倍政権

公開日: 更新日:

 これぞ“二枚舌”政権の正体見たりだ。国連人権理事会の特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏が共謀罪法案の問題点を指摘する文書を安倍首相宛てに送ったことに対し、安倍首相と菅官房長官のコンビは「国連の総意じゃない」などと猛反論しているが、「無知」にもホドがある。

 G7サミットでイタリア南部、シチリア島を訪れた安倍首相は、27日に国連のグテレス事務総長と立ち話。グテレス氏から「(ケナタッチ氏の)主張は必ずしも国連の総意を示すものではない」との発言を引き出してニンマリ顔。22日の会見で菅官房長官が「特別報告者は個人の資格で調査報告を行う。国連の立場を反映するものではない」という“裏付け”を得て上機嫌だったのだろうが、全く分かっちゃいない。

 そもそもケナタッチ氏の指摘が現時点で国連の総意でないのは当たり前のことだ。日本のプライバシー権の保護状況を調査する義務を負うケナタッチ氏の報告を基に、人権理事会が「問題あり」と判断し、採択されて初めて「総意」となるからだ。調査途上にあるケナタッチ氏の指摘は総理や閣僚が感情ムキ出しで反論するようなことではない。しかも、政府は昨年7月15日、「世界の人権保護促進への日本の参画」と題した文書を公表し、人権理事会の調査に協力姿勢を示している。文書には〈特別報告者との有意義かつ建設的な対話の実現のため、今後もしっかりと協力していく〉と明記されているのだ。特別報告者に協力する――と約束しながら、問題提起されると「個人」扱い。世界もア然ボー然だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メンズドラマ続編対決「きのう何食べた?」の勝因は

  2. 2

    梅宮辰夫が役者になった目的4つ いい女を抱く、酒を飲む…

  3. 3

    史上最弱に成り下がったサッカー五輪代表の「構造的欠陥」

  4. 4

    安倍首相を告発「桜を見る会」疑惑 捜査開始で官邸窮地か

  5. 5

    安倍首相「躊躇ない」が発端 通常国会“冒頭解散説”再浮上

  6. 6

    元SMAPで独り勝ち キムタクが歩むジャニーズ大幹部への道

  7. 7

    芸能界ケンカ最強候補だった渡瀬恒彦は女に手を出すのも…

  8. 8

    「教場」で白髪姿 キムタクの“座長力”47歳でも健在だった

  9. 9

    木村拓哉“高倉健方式”で脱アイドル成功 10代ファンも急増

  10. 10

    小泉進次郎氏の不倫報道をワイドショーがスルーするワケ

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る