北「ICBM級」ミサイル発射 ロシアは日米韓による挑発批判
北朝鮮が日本時間の29日午前3時18分ごろ、弾道ミサイル1発を発射した。韓国軍や日本政府によると、ミサイルは首都平壌近郊の平安南道平城付近から東方に向け発射され、約50分間飛行。高度は約4500キロ、飛行距離は約960キロに達した。青森県西方約250キロの日本の排他的経済水域内に落下したとみられる。
小野寺防衛相は「大陸間弾道ミサイル(ICBM)級と判断すべき能力だ」と発言。北朝鮮が開発に傾注している「火星14」とみられる。また、小野寺防衛相は「いくつかに分かれて落下した」と語り、多段式の可能性も示唆した。
通常より高い高度に打ち上げるロフテッド軌道だったとみられ、マティス米国防長官はこれまでで最も高い軌道だと指摘した。米専門家は通常軌道なら飛行距離は1万3000キロ以上で、米国の首都ワシントンを含む米国全土が射程に入るとの見方を示した。