立岩陽一郎
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立岩陽一郎ジャーナリスト

ジャーナリスト、1967年生まれ。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て2016年12月に退職。現在は調査報道を専門とする認定NPO運営「INFACT」編集長。アメリカン大学(米ワシントンDC)フェロー。毎日放送「ちちんぷいぷい」レギュラー。

日本より対米、対中 平壌外語大日本語学部「廃止」の必然

公開日: 更新日:

 今回は訪朝記の第4弾。夜の会合での朝鮮(北朝鮮)の政府機関関係者とのやりとりについて考える。匿名が条件だが、政府機関で対日政策を担っている人たちだ。

「共和国(朝鮮)は、日本が過去の侵略について心からの反省を示せば、それに対して金銭的な補償は求めることはない」

 朝鮮の焼酎を傾けながら、高位の幹部がそう語った。その対応は変わらないのかと念を押すと、「変わることはない」と話した。もちろん、補償とは別な形での経済協力はあり得るだろう。しかし、韓国の現状を念頭に置いて考えた場合、日本側が受け入れやすい話であることは間違いない。

 幹部らとのやりとりは夜に行われた。平壌での1週間の滞在で、夜はほぼこうした会合を持った。こう書くと、スパイ小説もどきだが、ざっくばらんな意見交換会だ。もちろん、私は日本政府を代表しているわけではないし、それは相手もわかっている。こうした会合を通じて感じたことがある。朝鮮の対日政策担当者の焦りだった。「日本は共和国と交渉する気があるのだろうか?」と何度も問われた。そこに、今の金正恩政権で対日政策担当者の微妙な立場を感じた。はっきり書こう。彼らの政権内での発言力が徐々に弱まっているのではないか。

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