著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

大久保利通は3年前の事件を蒸し返す自説で台湾に出兵した

公開日: 更新日:
西郷従道も台湾出兵に乗り気になっていた(C)国立国会図書館所蔵画像/共同通信イメージズ

 大久保利通の取り組んだ2つの対応策について語っておきたい。ひとつは明治7(1874)年5月の台湾出兵である。この軍事行動は大久保の判断にもとづくといってもいい。その因は明治4年11月に琉球の漁民が漂流し、54人が台湾で現地の人々に殺害された事件(琉球漂流民殺害事件)の報復という… 

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