「桜を見る会」関連業務“アベ友業者”にオイシイ受注誘導か
3000万円(2014年)から5200万円(18年)に膨れ上がった首相主催の「桜を見る会」の経費。果たして理由は参加者の激増だけだったのか――。安倍夫妻の“お友達”が、おいしい受注をしていた疑いが浮上している。
安倍政権発足後、「見る会」は7回行われ、「飲食物提供業務」は、すべて「ジェーシー・コムサ」という外食・宅配業者が受注している。
実は、社長の弟で同社の取締役であるA氏は、安倍夫妻と“昵懇”の関係とみられている。
昭恵夫人のフェイスブックには、判明しているだけでA氏とみられる人物が2回登場する。14年2月と12月の「夕食」の投稿写真には、安倍夫妻の後ろに笑顔のA氏らしき男性が写っている(写真)。
現職の総理夫妻と2回もディナーを共にするのは、よほど親しい関係でなければ難しいのではないか。
“見る会ビジネス”で、コムサは着実に売り上げを伸ばしている。別表の通り、「飲食物提供業務」の契約額は、参加人数の増加に合わせてうなぎ上り。目を疑うのが1人当たりの単価だ。13年は810円だったのに、近年は1200円台と5割も増えている。参加人数が増えれば、むしろ1人当たりの単価は下落してもいいはずだが、コムサは「毎年、内容は変えています。単価をつり上げているつもりはありません」(担当役員)と答えた。