ゴーン苦境…1年で資産4割も激減「131億円→76.6億円」に
保釈中に中東レバノンへ逃亡した前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)の資産が1年間で4割も減ったことが分かった。米ブルームバーグ通信が11日までに伝えたもので、独自に算出している「億万長者指数」によれば、推定約1億2000万ドル(約131億円)から約7000万ドル(約76・6億円)に激減したという。
保釈金15億円を没収されたことや逃亡計画の費用に数百万ドルかかったと試算。一方で、日産が退職金など報酬の支給をとりやめ、収入も減った。同通信は「ゴーン一族の巨万の富を圧迫するほどの額だ」としている。
そのゴーン被告は10日、朝日新聞の単独取材に応じ、逃亡を「違法な出国だった」と認めたという。自身への信頼性を損なうことを覚悟した行動だったとしながら、「(最高裁で決着するまで)10年ほども耐えろというのか」と主張。8日の記者会見同様、自身の弁護と日本の司法制度批判をまくし立てた。
ゴーン被告は10日、日本メディアからの質問にまとめて答える30分間の代表取材も行っている。どうやら8日のメディア“選別”会見が失敗だったとみて、慌てて対応しているようだ。