【東京】迫力欠く小池・スベる吉村・踊る太郎…「三つ巴の戦い」最後のイスは誰?
東京(改選数6)
○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。
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最後の1枠を制するのは誰か。大手メディアの情勢調査によると、6議席を争う東京選挙区は、自民・朝日、生稲、公明・竹谷、立憲・蓮舫、共産・山添の5人が当選圏内。残る1議席をめぐり、維新・海老沢、れいわ・山本、「ファーストの会」の荒木が三つ巴の戦いを繰り広げている。
3人の中でも苦戦しているのが、小池都知事の「相棒」の荒木だ。陣営が「唯一の弱点」と認める知名度の低さを補うため、小池が連日、応援演説のマイクを握っている。娘のような存在の荒木を何が何でも当選させたいという“親心”からか、小池も必死だが、持ち前の神通力は発揮できていない。
ラストサンデーの3日、JR秋葉原駅前で行われた荒木の街頭演説に小池も登場。集まった約200人の聴衆に、「ファーストの会」と連携を組む国民民主党の玉木代表と共に支援を呼び掛けたが、聴衆の拍手はパラパラ。演台の選挙カー近くに控えていた陣営スタッフが「ウケが良くないなぁ……」と思わずボヤいてしまうほど、盛り上がりに欠けていた。
演説終了後、小池は選挙カーから降りると、挨拶もそこそこに車へ。荒木と玉木は聴衆との記念撮影に応じていたが、小池はお疲れ気味なのか、塩対応でその場を後にした。
一方、勢いづいているのが維新の副代表を務める吉村大阪府知事だ。小池がアキバでマイクを握った日の前日、吉村も秋葉原駅前に海老沢の応援弁士として登場。教育無償化の実績をアピールし、「次世代への投資が自民党との対立軸」と強調した。立憲をクサして「国会でプラカード掲げて、あんなんドリフ大爆笑。茶番劇です」などとコキ下ろしたが、ほとんど笑いは起きず、ややスベり気味だった。
海老沢陣営は「吉村さんが秋葉原で演説したのは初めてじゃないか。その割には、結構人が集まったと思う」と手ごたえを感じた様子。「(海老沢は)追い上げている」と意気軒高だった。