京都市長選の違和感…立憲民主党は本気で政権交代する気はあるのか?

公開日: 更新日:

 相次いで地方都市の市長選が行われた。

 自民王国である群馬の前橋市長選では、自公が推薦する現職に対して、立民、共産、社民が応援する無所属の女性弁護士、小川晶さんが見事当選した。これは快挙だ。自民党の裏金問題などが大きく影響したことは間違いないだろう。

 喜んでいたら今度は京都市長選。4期にわたった前職の後、オール新人での戦い。

 自民、公明、立民、国民民主が推薦した松井孝治氏が、共産の支持を受けた市民派の福山和人氏に辛勝した。1万6000票という僅差だった。

 こちらもかなりの逆風だったであろう。最初は維新が推薦する村井祥栄氏もいて三つ巴かと思われたが、直前に政治と金のスキャンダルで脱落。結局共産対非共産の対立になった。なんだかサッカーの日本代表が前半で得点し、喜んでいたら後半で失点して追いつかれたみたいなモヤモヤした気持ちだ。

 小川氏も福山氏も市民レベルでものを考え、市民のための政策を主張していた。弁護士なのも同じ。だったらそのほうがいいから当選しそうなものだが、企業や自治体の思惑もあり、組織票もある。投票率が40%と低いのも同じで、そうなると自民系が有利だ。松井氏に至っては、京都市の人口のたった1%の差で勝っているのだ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 2

    【スクープ!】元横綱白鵬が相撲協会に「退職届」を突きつけていた! あまりの自己チューぶりに「洗脳説」まで浮上

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  5. 5

    白鵬が失った「推定5億円」…“干殺し”で損失はまだまだ増える

  1. 6

    松山千春だけじゃない“黒い交際”が切れない芸能人たち…組長の誕生日会やゴルフコンペに堂々参加の過去

  2. 7

    農水省は「品質管理徹底」と言うが…新たに放出の備蓄米「古古米」「古古古米」はおいしいのか?

  3. 8

    元横綱・白鵬の凄まじい嫌われっぷり…理事長どころか理事すら絶望的の自業自得

  4. 9

    ドジャース大谷の3年連続本塁打王に超強力ライバル…ベテラン2人が「新規大型契約」狙い目の色変える

  5. 10

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」