著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(13)「なにが軍神だ、英霊だ」

公開日: 更新日:
「アッツ島の空高く翩翻と翻る、陸の精鋭、感激の日章旗掲揚!!」と、アッツ島に於ける陸軍兵士を報道(杉山陸軍報道班員撮影、陸軍省提供、昭和17年7月14日)

 アッツ島で玉砕した兵士の遺骨を入れた白い箱、それを肩からかけて札幌市内を中学生たちは行進させられた。昭和18(1943)年7月のことだ。そういう中学生の一人に札幌一中の生徒がいた。Sさんとしておこう。私の周辺にいた人物である。Sさんは、他の同級生と共に、静々と行進しながら、自分… 

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