トム・クルーズ似のWHO船医が「愛しいハニー」と囁きカネを無心…1億円ロマンス詐欺の巧妙手口

公開日: 更新日:

「デビッド・スミス」を名乗る男はトム・クルーズに似たイケメンの写真を使い、資産家の高齢女性に「ヘルプミー 愛しいハニー」と囁いて恋心を抱かせ、約1億980万円をだまし取っていた。

 昨年9月、SNSに趣味のガーデニングの写真をアップしていた大阪府内に住む70代の女性に「あなたの花はすてきです。あなたの花を見ていると心が穏やかになります」というダイレクトメッセージが届いた。

 送り主のデビッドは「米ミシガン州在住の56歳で仕事はWHOの船医です。現在、黒海を航海しています。妻とは離婚し、15歳の娘は中東の国の学校に通っている」と自己紹介。

「以前、勤めていたカナダの会社から退職金をもらえるはずだったが、乗船中なので受け取れない。会社のサイトを送るからチャットを使って、代わりに受け取ってくれないか」と女性に依頼。直後、カナダの会社の関係者に扮した人物から「退職金は1000万円以上あるが、日本に現金を運ぶためには通関税が必要」と連絡があり、女性は約47万円を指定口座に振り込んだ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋