国内最多スカウト組織の逃走を手助け…警視庁警部補スパイが漏らした重大捜査情報
900万円で捜査情報を売ったのか──。
国内最大級の風俗スカウト組織「ナチュラル」に捜査情報を漏らしたとして、警視庁は3日、地方公務員法(守秘義務)違反の疑いで、同庁暴力団対策課警部補の神保大輔容疑者(43)を再逮捕した。
神保容疑者は7月下旬、捜査対象になっていたグループのメンバーの名前や組織内での役割のほか、立ち寄り先と、警視庁が行動を確認するために設置した捜査用のカメラの場所、20カ所以上のリストを組織側に提供していた。
「カメラはメンバーが出入りする自宅やアジトに仕掛けられ、連中の動向を逐一チェックしていた。神保は職場のパソコンからアクセスし、リストを自作し、画像で送っていた。送信には、ナチュラルが仲間同士で連絡を取り合うために数千万円をかけて独自に開発した秘匿性の高い通信アプリを使用。神保はこのアプリをスマホにインストールし、メンバーが捜査用カメラにどう写っているか、画角やカメラ位置が分かる画像も送信していた」(捜査事情通)
ナチュラルは2009年ごろから、新宿・歌舞伎町で活動を始め、現在、少なくとも全国で1500人以上のメンバーが所属。全国の風俗店に違法に女性をあっせんし、22年には約45億円の報酬を得ていた。


















