「歯止め」よりも「勇ましさ」…何もかも麻痺してなし崩しの「異常世相」
「高市政権発足からまだ2カ月だが、この間、80年間で築き上げた平和国家の理念はことごとく、粉砕されている。従来ならば、内閣が飛ぶような暴言が常態化し、「核武装」まで飛び出し、世論も容認の仰天世相。危うい高市人気で、この国は一瞬にして壊されるのか。
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「やっと2カ月。ようやく走り始めたところだ」
22日、東京都内で開催中の「2025年報道写真展」(東京写真記者協会主催)を訪れ、自身の写真パネルなどを観賞した後、こう語っていた高市首相。
女性初の総理大臣に就き、政権発足からまだ2カ月だが、この間、日本が戦後80年で築き上げた平和国家の理念はことごとく、粉砕されていると言っていいのではないか。
「今と未来を生きる国民のために国力を徹底的に強化する」。臨時国会が閉会した17日の会見で「防衛力の強化」を訴えていた高市。実際、発足直後から高市政権が前のめりで取り組んでいるのは「国防・軍拡」に関する政策ばかりだ。
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