著者のコラム一覧
太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【sense of obligation】エンゼルスがすがる大谷翔平の「義務感」

公開日: 更新日:

 大谷翔平の胸の内を言い当てるフレーズではないか。これは、昨年のトレード期限直前、7月18日付の米紙LAタイムズでコラムニストのディラン・ヘルナンデス氏が使ったものだ。彼はこう書いた。「Their only choice is to wait and hope that his Japanese sense of obligation keeps him here(エンゼルスにとって唯一の選択は、ただ待つのみ。大谷という日本人が持つ義務感=義理に訴えてエンゼルスにとどまらせるという希望にすがるしかない)」

 記事では、エンゼルスが大谷の希望通りに二刀流をサポートし、現在の活躍を導いたという背景がある、とした。大谷はエンゼルスに義理があるというわけだ。

 同氏は当時から、「Shohei Ohtani wants to win and can't in Anaheim,but the Angels still can't trade him(大谷は勝ちたい。しかし、アナハイムにいては勝てない。エンゼルスはそれでも彼をトレードに出せない)」というジレンマを指摘している。同氏は「日本人は義理堅い」という通念を信じているようだ。

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