「スマホ危機 親子の克服術」石川結貴著
今や10~18歳の90%以上がスマホを所有、SNSやオンラインゲーム、動画視聴は子どもの常識になっている。一方で「SNSで知り合った男から性的被害を受けた」などの事件や、長時間利用による健康障害や学力低下、友人間の誹謗中傷などの問題も多発している。しかし、親はなぜ「子どもが知らない人と親しくなったり、会いにいったりするのか」「裸の写真を送ったりするのか」が分からず、被害者は特別で、自分の子は大丈夫だと思いがち。そして、スマホの扱いにも詳しくなく、対応策を探しあぐねているのが現実だ。
本書は、そんなスマホ弱者の親のため、現実にあった事件で少女と加害者が交わしたやりとりなども紹介しながら、SNS教育やゲーム依存症を防ぐ方法などを伝授。
(文藝春秋 902円)