晩年“シベ超”でお騒がせだった水野晴郎

公開日: 更新日:

<1996年2月>

 日本テレビ「金曜ロードショー」の解説で「映画って本当にいいもんですね」の名セリフが話題だった映画解説者の水野晴郎。自ら映画製作にも乗り出し、製作・脚本・監督・出演に加え、主題歌の作詞まで手がけた映画「シベリア超特急」を96年2月に公開した。

 きっかけは50億円を投じて92年に公開された日活創立80周年記念の大作映画「落陽」。この映画で水野は自分とそっくりな陸軍大将、山下奉文を演じた。以来、山下に心酔し、研究を重ね、太平洋戦争開戦直前の41年にドイツ・イタリアの軍事施設を視察した山下がシベリア鉄道経由で帰国したことを知る。これにヒントを得た水野は帰国途中の列車内で山下が活躍する「シベリア超特急」の映画化を思いつき、製作に取り掛かった。

 製作費8000万円は自己負担。映画はまさに「やりたい放題」の作品となった。水野は「50年以上、映画を見てきた中で、好きなシーンをボクも撮ってみたかったんですよ。全部で30くらいの作品の要素が入っています」と語った。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に