「サケマス物語」森田健太郎著

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「サケマス物語」森田健太郎著

 サケは日本人の食卓に欠かせない魚だが、私たちが大量のサケを食料として利用できるのは、人工ふ化放流事業によって、サケを人工的に増やし、適切に管理してきた長年の取り組みがあるからだ。

 しかし、日本のサケは、持続可能で適切に管理された漁業によって得られたことを示すMSC(海洋管理協議会)による認証、「海のエコラベル」の取得がかなわなかった。

 その背景には人工ふ化放流のために、遡上してきたサケが自然産卵する前に一網打尽にするなど「野生魚に悪影響を及ぼしている」ことが問題視されているためだ。

 本書は、日本に13種生息するサケ科魚類の生物学的特性について解説。さらに人工ふ化放流が導入された経緯や、その問題点を明らかにしながら、これからの放流の在り方にまで言及したテキスト。 (筑摩書房 1012円)

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