著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(95)昭和天皇、果たせなかった「沖縄巡幸」…和歌に込められた痛切な悔恨

公開日: 更新日:
1975(昭和47)年5月、沖縄復帰記念式典でお言葉を述べる昭和天皇=東京・日本武道館(C)共同通信社

 戦後、昭和天皇は沖縄に巡幸に赴くことを、自らの信念としていた。昭和20年代の全国巡幸において、結局は訪問がかなわなかった理由についてはさまざまに語られているが、結論は2つに絞られるだろう。

 一つは、東西冷戦下でアメリカの施政権下にあった沖縄に天皇が訪問することで、県民感… 

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