震度6の地震で“菜箸”が凶器に…生存率が上がる「プチプラ防災」のコツ
震度6から物は凶器に変わる--。国際災害レスキューナースとして数々の被災地を見てきた辻直美さん(56)はそう語る。
震災での大怪我や死亡と聞くと家の倒壊や破損によるものを想像するが、危険はもっと身近なところに存在する。飛んできた包丁やハサミが身体に刺さる、食器棚や冷蔵庫の下敷きになるなどのケースが多数報告されている。
だが、日常における少しの工夫次第で生存率をぐんと上げることが可能だ。実際に辻さんは、100円均一のグッズやプチプラ商品を活用した地震に強い部屋を作り上げ、震度6でも3LDKの部屋の中で倒れたのはキッチンの調味料4本だけだった。
3月6日に上梓された辻さんの書籍『最強版 プチプラ防災』(扶桑社)にはプロの備蓄品32品目リスト、生死を分ける被災時のアクションなどのほか、リビングやトイレなど各部屋における手軽な防災術が提案されている。特に、多くの危険が潜んでいるというキッチンについて見ていこう。
◇ ◇ ◇
大地震が起きると物が落ちる、倒れる、飛ぶ、移動する。身の回りにある物が普段とは想定外の動きをする。特にキッチンには刃物が多くあるため、念入りな対策が必要になる。
まずは重いものは下、軽いものは上という基本を実践しよう。その上で「使用頻度が高く、かつ軽いもの、割れないものは飛び出しや落下対策をして使いやすい場所に置いてもOK」だという。
「一方、包丁などの鋭利なものや重い調理器具については面倒くさがらずに『使ったらしまう』を習慣にしましょう。揺れであらゆるものが飛ぶのが大地震です。菜箸が刺さり亡くなった例もあります。日々の小さなひと手間が生死を分けると心得て」(辻直美『最強版 プチプラ防災』より/以下同)
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