最期まで自宅で過ごしたい…息子2人が支える老夫婦の覚悟
在宅医療を始めた患者さんのご家族の中には、生活を大きく変化させることを決断する方が少なくありません。
「できる限り自分たちで支えたい」という思いから、転職を決意したり、同居を始めたり、患者さんを近くに呼び寄せたり、あるいはご家族が患者さんの自宅へ移り住んだり……。さまざまなケースがあります。
92歳のご主人と暮らす、86歳の女性患者さんは「腰椎すべり症」を患っていました。腰椎は5つの椎骨からなる腰の骨ですが、それが前後にずれて神経を圧迫する病気です。原因によっては腰痛だけでなくさまざまな症状が現れ、程度によってはADL(日常生活動作)が著しく低下することもあります。
在宅医療では、私たちの関わり方次第でQOL(生活の質)が大きく変わるため、慎重な対応が求められます。
治療法は大きく2つあります。痛み止めの使用やコルセットの着用などで症状の緩和を図る「保存療法」と「手術療法」です。
この患者さんの場合は、できるだけ自立した生活を続けたいというご本人の希望があり、腰痛も比較的軽度だったことから、保存療法を選択しました。


















