著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「占領下の日本社会」(96)首里城視察から記帳簿の整理まで…昭和天皇が抱き続けた沖縄への思い

公開日: 更新日:
英国外遊の際、ロイド・ジョージ首相(左)とともにブルトン人の古跡を散歩をされる皇太子殿下(昭和天皇)。右は閑院宮載仁親王殿下(1921=大正10=年5月)/(C)共同通信社

 昭和天皇が沖縄に対して特別な感情を持っていたことについて、2つのエピソードを語っておこう。

 1つは、大正10(1921)年の皇太子時代に、イギリスを中心とするヨーロッパ視察に赴いていた際のことである。皇太子として成年式を迎え、加えて東宮御学問所を卒業されたときでもあり、… 

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