タブーを大々的に 「3・11」特集で異彩放った「報道ステーション」

公開日: 更新日:

 3月11日ごろには震災をあつかったニュースや特番は内容が似通っていた。たとえば「“大震災を忘れない”遺族たちの3年の記録」「“あの日”生まれた命 津波の中の出産ドラマ」(NHKスペシャル)と、切実な内容とはいえ被災者の頑張りを見せて視聴者を感動させるドキュメントだ。NHKはいいほうで、民放は被災地をリポートし、「復興にはまだ遠いのが現実です」という一言で締めくくるパターンばかり!

 そんな中、今でもネットで話題なのが11日の「報道ステーション」だ。他のニュースでは放射能を扱ってもせいぜい「シーベルトがいくつだ」「基準値以下か」「3・11からこれだけ漏れた」と数字的なことに終始する。人体にどういう被害が出ているのか伝えなければ、国民の恐怖心や危機感はゼロのままだ。

「報ステ」は「福島の33人の子供が甲状腺がんになっている」というタブー視されてる事実を大々的に特集! 甲状腺がんと診断された母親に古舘伊知郎氏自らインタビューし、さらにチェルノブイリとの比較や、がんの疑いのある子供への福島県立医大の対応についてもキッチリ苦言を呈した。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった