真央だけじゃない…選手の集中削いだスポーツマスコミの重圧

公開日: 更新日:

 煽るだけ煽っておいて負けたら手のひら返しは、日本のスポーツマスコミの常だが、ソチ五輪でも同様だった。

 女子フィギュアSPで16位となった真央も例外ではない。「金へ跳ぶ真央」などと優勝は確実みたいな扱いをしながら、SPで16位になると「まさかのミス連発」ときた。浅田は暮れの日本選手権で3位。ソチ五輪の団体戦SPでも今回同様、いきなりトリプルアクセルで転倒して3位。64.07と今季ワーストの採点をされている。

 浅田は「リンクに乗った瞬間に気持ちがコントロールできなくなった」と漏らしたように、精神面での不安を抱えていた。加えて短い期間にソチとアルメニアを往復。その肉体的負担も当然考えられた。

 ところがスポーツマスコミは、そうしたこともまったく無視。「母と跳ぶ」などとお涙頂戴のストーリーまで仕立てて、「金だ」「メダルだ」と煽っていたのである。演技に集中させるどころか、足を引っ張っていたといっても過言ではあるまい。

 女子ジャンプの高梨沙羅にも、大会前は「高梨沙羅、金メダル」と景気よくぶち上げておきながら、4位になると「17歳には大き過ぎた重圧」と一変だ。浅田同様、自分たちでこれでもかとプレッシャーをかけておきながらである。

 浅田や高梨の失速は日本のスポーツマスコミの体質と決して無関係ではないのである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?