小保方さんvs理研 法廷バトルなら「10年戦争」に突入か

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■「ない」の証明は困難

 訴訟手続きに詳しい筑波大大学院教授の大野正道弁護士は「ヘタをすれば裁判は5~10年かかるかもしれません」と言い、こう続ける。

「理研は泥沼裁判に引きずり込まれるでしょう。存在しない事実を裁判で証明するのは限りなく難しい。理研にとって『STAP細胞』は存在しない、という証明は簡単ではありません。1年かけてSTAP細胞の再現を試みるというが、仮にできなかったとしても“ない”ことの証明にはならない。小保方さん側は『もっと時間をかければできる』『再現できない理研の能力不足』などと反論するかもしれません」

「世紀の大発見」が2カ月後には法廷闘争なんて誰が予想しただろうか。STAP細胞を大々的に広報し、小保方さんを“トリックスター”に仕立て上げた理研にも大いに責任がある。

「若い研究者を裁判で白黒つけるまで追い詰めるようなやり方が果たしていいのか。研究者の育成体制を含め、理研の管理能力の乏しさが今回の事態を招いたのです」(前出の大野正道弁護士)

 理研もSTAP細胞の再現だけでなく、今回の問題をきちんと検証し、ウミを出すべきだ。

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