STAP細胞の“黒幕” 理研・笹井芳樹氏の「素性」と「評判」

公開日: 更新日:

 93年に博士号(医学)を取得。米国カリフォルニア大(UCLA)の客員研究員、京大医学部助教授を経て、98年、36歳で京大再生医科学研究所の教授に就任した。京大医学系の教授としては戦後最年少のスピード出世だった。

■小保方さんを寵愛

「2000年に理研に移り、01年に初めてマウスのES細胞から神経細胞を作ることに成功。その後、ES細胞から大脳皮質の組織や立体構造の網膜組織を作ることに世界で初めて成功し、文科大臣表彰など国内外で数多くの科学賞を受賞しています。今年3月も生命科学の著名研究者を表彰する『上原賞』を受賞し、賞金2000万円を手にしました」(文科省担当記者)

 科学者としての実績は間違いなく「ピカ一」。iPS細胞の作製でノーベル生理学・医学賞を受賞した京大iPS細胞研究所の山中伸弥所長と並ぶ国内再生医療の双璧と言っていい。そんな超一流の科学者がなぜ、小保方論文のデタラメを見抜けなかったのか。

 笹井氏は理研内で部下の小保方さんを“寵愛”していた。少なくとも、そう見る関係者がいる。一部週刊誌によると、小保方さんのことを「ボクのシンデレラ」と呼んでいたというから、それが目を曇らせたのか。もうひとつは、山中所長の成功だ。iPS細胞に対抗すべく、STAP細胞に“過剰の期待”をかけていたのは間違いない。いずれにしても、このままでは学者生命が危うい笹井氏も必死だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった