“孤高のギタリスト”ソンコ・マージュさん ブレーク拒む理由

公開日: 更新日:

 セゴビア、ユパンキと2人の世界的なギター奏者に学び、五木寛之、野坂昭如、村上龍、立松和平らの作家から高く評価されたギタリストにしてフォルクローレ奏者のソンコ・マージュさん(80)。それでいてマスコミに登場する機会は少なく、“孤高”というイメージが強い。今どうしているのか。

「取材される前に、ボクには長~い歴史があるから、まずそれを知ってて欲しいんだ」

 西荻窪の自宅で会ったソンコ・マージュさん、こう言って1973年10月30日号の週刊プレイボーイを広げた。

沢田研二、岡林信康と並んで注目のミュージシャンとして取り上げられてるだろう。でも、ボクの音楽は哲学だし、一過性のものじゃないから、歌謡曲やフォークと一緒にして欲しくなかった。で、編集長にボクを扱うのはこれっきりにしてくれって言ったら、“もったいない”ってたまげてたよ。まあ、ボクも若かったんだねえ。最近じゃ昔からボクを知ってるのは五木寛之さんぐらいなもんかな。40年以上の付き合いになる。その頃からいずれ世界的なギタリストになる、とエッセーなんかに書いてくれたけど、ご覧のように頭はハゲても、世界的になったかどうかは、ハハハ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です