自身も“修羅場”2度 離婚カウンセラー岡野あつこさん語る

公開日: 更新日:

「俺の腹は真っ白だ。おまえたちのために命をかけて働いてんのや」

 本当は真っ黒のくせに、そう啖呵を切って家を出て、30分後にまた浮気相手のアパートにしけ込んだヤツ。相手は同じ会社の事務職だった。幼い息子と私を放ったらかしで昼間の密会に朝帰りとやり放題のくせに、「税務署に追われて帰っている暇なんかあるか。おまえみたいなおしゃべりに行き先なんか言えるか」と強弁していた。結納金100万円が当たり前だった時代に30万円しか持ってこられなかった男。当時飼っていたチワワ犬と同じ額で、私はチワワかと思った。

 浮気もそうだが、両親が建てた実家を勝手に転売したのは絶対に許せない。許しちゃいない。泥沼の離婚調停。私には長男を育てていく能力も資格もないと、4人もの証人の陳述書を提出してきた。罵詈雑言の数々。大体なんで、そんな男と結婚したのか。

 歌はうまかった。「ブランデーグラス」とか「ルビーの指環」とか。カラオケがはやり始めた時代。当時、京都で2台しかない、ピンクのプレリュードの私を信号待ちで見つけ、「おお、ワシや」と声をかけてきた。あの信号が赤じゃなかったら、とも思ってしまう。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    秋季関東大会で横浜高と再戦浮上、27連勝を止めた「今春の1勝」は半年を経てどう作用するか

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    公明票消失で自民衆院「東京選挙区」が全滅危機…「萩生田だけは勘弁ならねぇ」の遺恨消えず

  4. 4

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  5. 5

    「自維連立政権」爆誕へ吉村代表は前のめりも、早くも漂う崩壊の兆し…進次郎推しから“宗旨変え”

  1. 6

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 7

    国民民主党・玉木代表「維新連立入り」観測に焦りまくり…“男の嫉妬”が見苦しすぎる

  3. 8

    自民「聞いてないよォ」、国民・玉木氏「どうぞどうぞ」…首相指名の行方はダチョウ倶楽部のコント芸の様相

  4. 9

    号泣の渋野日向子に「スイングより、歩き方から見直せ!」スポーツサイエンスの第一人者が指摘

  5. 10

    「ガルベスと牛乳で仲直りしよう」…大豊泰昭さんの提案を断固拒否してそれっきり