「ねほりんぱほりん」が話題 攻める“大人のEテレ”の魅力

公開日: 更新日:

「掛け値ナシで“今期で一番”面白い番組です。業界でコンプライアンスが叫ばれ、やれることがどんどん狭まっている中、意欲的に視点を広げて番組を作っている。生身の人間じゃなく、ブタさんとモグラ人形に言わせるあたりはいかにもEテレらしい。行き詰まった状況の中で、なんとかして新しいモノを開拓する、あるいは作り替えるというチャレンジ精神は、サラリーマンも見習うべき点があるかもしれません」

 こう言うのは、テレビウオッチャーの桧山珠美氏。“今期で一番”の番組とは、Eテレで放送中の「ねほりんぱほりん」(水曜PM11~)だ。

 痴漢の冤罪者や1億円の宝くじ当せん者など、顔出しNGのゲストを毎回引っ張り出し、ゲストはブタに、聞き手の山里亮太とYOUはモグラの人形に扮して、めったに表に出ない社会の赤裸々な真実を“ねほりはほり”聞き出すトーク番組だ。

 聞き手2人の突っ込み具合は、遠慮ナシに「何で?」を連発する大阪のオバちゃんのよう。思わず、「そこまで聞いていいの」と言いたくなるくらい。

 番組最後の天気予報は、あの“ヤン坊マー坊天気予報”のパクリみたいで、これまた「大丈夫なの」と心配になる。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした