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碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

ドラマ「下剋上受験」で好演 阿部サダヲ&深田恭子の愛嬌

公開日: 更新日:

 今年の中学受験はほとんど終了したが、こちらはまだ終わっていない。金曜ドラマ「下剋上受験」(TBS系)である。

 元不良で学歴は中卒という桜井信一(阿部サダヲ)が、偏差値41の娘・佳織(山田美紅羽)と中学受験に挑む。目標は偏差値71の最難関校。しかも塾へは行かず、家庭教師もつけず、信一自身が勉強しながら娘に教えている。本来なら「そりゃ無理だよ」で終わりそうだが、このドラマのベースは実話なのだ。

 佳織が小学5年生の夏に始まった猛勉強。思うように成績が伸びず、信一は会社を辞めて主夫となり、受験に集中する。代わりに専業主婦だった香夏子(深田恭子、好演)が仕事に出る事態に。このドラマの第一の見どころは、受験する子供のいる家庭でなければ知らないであろう中学受験の実態だ。「旅人算」「仕事算」など算数の難問をはじめ、小学校で普通に勉強しているだけでは、難関校突破は無理なのだ。

 また受験をめぐる子供同士の問題、親と子の問題、夫婦間の価値観の問題など、意外と深いテーマが同時進行で描かれていく。いわば中学受験版「ビリギャル」なのだが、阿部が演じる“思い込んだら命がけの父親”も、深田の“明るく家族を支える元ヤン妻”も、つい応援したくなる愛嬌に満ちている。

 娘の受験まであと8カ月。下剋上一家の明日はどっちだ?

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