栄養失調から新宿駅で気絶 作曲家・岡千秋さんの極貧時代

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 そこで知り合った画廊オーナーの誘いで上京したのが17歳。住んでたのは世田谷区桜新町にあった画廊の狭い狭い屋根裏部屋。天井が低いから、かがまなきゃならないのはご愛嬌だった。

■絶妙のタイミングでキーパーソンに出会って今がある

 最初の仕事は浪曲師のカバン持ち。三門勝夫師匠、3代目広沢虎造師匠のお世話になったけど、1枚100円ほどのパンフレットを売って5円もらえるぐらいで、あとはたまに頂く数百円のお小遣い程度。画廊の店番もしたけど、似たり寄ったり。アパート代が不要なだけで、生活は本当に苦しかった。

 それでも歌手になりたいって気持ちは揺るがなかったから、食うために錦糸町のグランドキャバレー大興でボーイを始め、少し落ち着いてから大ヒット曲「赤いグラス」の作曲家・牧野昭一先生の歌謡教室に通うことにしたんだ。そうしたら先生が不在の時は僕がピアノを弾くことになって、キャバレーを辞めなきゃならない。キャバレーはちゃんと給料をくれたけど、歌謡教室の謝礼は、またまた小遣い程度。極貧生活に逆戻りだよ。

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