先代円楽が「好楽にもういっぺんやらせたい」と根回しを

公開日: 更新日:

 司会が円楽ということもあり、九蔵時代とは打って変わってのびのびと演じ、メンバーの中で存在感を発揮し始めた。しかし、円楽は好楽に満足していなかった。

「ある日、1本目の収録が終わって楽屋に戻った時でした。師匠はあたしの答えが不満だったんですね。いきなり『辞めちまえ!』と怒鳴られました。短気なんで、切れるのは毎度のことですが、この時は尋常でなかった。頭ごなしにそう言われりゃ、いくら師匠でも黙っていられません。売り言葉に買い言葉で、『辞めますよ。辞めりゃいいんでしょ』と着物を脱いで荷物をまとめて帰ろうとした。そうしたら他のメンバーとスタッフが必死に止めてくれ、その場はなんとか収まって、2本目の収録に臨みました。そういう時って、気が高ぶってるから出来がいいんですよ。師匠はすっかり機嫌が直って、楽屋では何事もなかったようにおしゃべりしてました」

 師弟共に江戸っ子気質、一時的にかっとなっても仲直りが早い。

「師匠はホラ話が面白かったですね。どこまでが本当でどこから作り話なのかわからないけど面白い。話し終えて最後に『ガハハハハハッ』と高笑いするのがまたおかしいんです。弟子たちが『円楽笑い』と言ってた独特の笑い方です」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー