先代円楽が「好楽にもういっぺんやらせたい」と根回しを

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 司会が円楽ということもあり、九蔵時代とは打って変わってのびのびと演じ、メンバーの中で存在感を発揮し始めた。しかし、円楽は好楽に満足していなかった。

「ある日、1本目の収録が終わって楽屋に戻った時でした。師匠はあたしの答えが不満だったんですね。いきなり『辞めちまえ!』と怒鳴られました。短気なんで、切れるのは毎度のことですが、この時は尋常でなかった。頭ごなしにそう言われりゃ、いくら師匠でも黙っていられません。売り言葉に買い言葉で、『辞めますよ。辞めりゃいいんでしょ』と着物を脱いで荷物をまとめて帰ろうとした。そうしたら他のメンバーとスタッフが必死に止めてくれ、その場はなんとか収まって、2本目の収録に臨みました。そういう時って、気が高ぶってるから出来がいいんですよ。師匠はすっかり機嫌が直って、楽屋では何事もなかったようにおしゃべりしてました」

 師弟共に江戸っ子気質、一時的にかっとなっても仲直りが早い。

「師匠はホラ話が面白かったですね。どこまでが本当でどこから作り話なのかわからないけど面白い。話し終えて最後に『ガハハハハハッ』と高笑いするのがまたおかしいんです。弟子たちが『円楽笑い』と言ってた独特の笑い方です」

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