先代円楽が「好楽にもういっぺんやらせたい」と根回しを

公開日: 更新日:

 苦労ばかりでなく、いいこともあった。1988年4月、「笑点」の大喜利メンバーに復帰したのである。

「これまた異例中の異例でしたねえ」

「笑点」の大喜利メンバーが病気で休養したり、自ら降板した後に復帰した例はあるが、降ろされた者が復帰したのは好楽だけである。

「当時は先代円楽が司会者でしたから。『好楽は不完全燃焼のまま辞めさせられてしまった。もういっぺんやらせたい』と、プロデューサーやスポンサーにまで根回しして説得してくれたみたいです。復帰が決まって初回の収録の日、スタッフからピンク色の着物を渡され、『お帰りなさい』と言われた時はさすがに感極まりましたね」

 復帰後、大喜利コーナーの自己紹介は、扇子をちょっと開いて口元に持っていき、「落語界の玉三郎」と見えを切っていた。

「当時、『ピンクの小粒のコーラック』というテレビCMがあったので、『ピンクの着物の好楽』と言いたかったんですが、笑点のスポンサーに製薬会社がいたので使えませんでした」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  3. 3

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  4. 4

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  5. 5

    ヒロド歩美アナ「報ステ」起用で波紋…テレ朝とABCテレビの間に吹き始めた“すきま風”

  1. 6

    中日立浪監督「ビリ回避なら続投説」は本当か…3年連続“安定の低迷”でも観客動員は絶好調

  2. 7

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  3. 8

    夏休み到来! 我が子をテレビやゲーム、YouTube漬けにしない「割と簡単にできる方法」

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10

    新庄監督は日本ハムCS進出、続投要請でも「続投拒否」か…就任時に公言していた“未来予想図”