おかず卵1個…映画監督・飯田譲治さんの上京後の極貧生活

公開日: 更新日:

 その頃やったバイトはまず肉体労働。“立ちんぼ”といって、高田馬場で立ってると、工事現場の日雇いの仕事に拾っていってくれる。新宿ではショーをやる昔ながらのキャバレーでウエーターもやった。夕方行って一晩で5000円くらいだから、高い方だったんじゃないかな。

 映画監督を目指して上京したけど、大学がつまんない時代ですぐ行かなくなって、学費を使い込んで3年で除籍。その後にピンク映画の脚本を3本書いた。日活ロマンポルノよりも予算がない大蔵映画とか、1本350万円で作るような映画。映画1本分の脚本のギャラが6万円で(笑い)。それが映画の最初の仕事だと思います。

室井滋と行った競馬で儲けて財布をすられ…

 その後、助監督になったのが24歳。遅かったんです。交通安全の映画や教育映画だったから、最初にメジャーな現場に入ったのはさらに後。2時間ドラマに大道具の助手として入り、いろんな現場で何年も働き、3番手の助監督にやっとなれました。お金になんかなりませんよ。1カ月を8万円で生きてたから、極貧です。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因