平清盛生誕900年 襲名2年目中村芝翫が圧巻の存在感で魅了

公開日: 更新日:

 全長18メートルの大船に気後れすることなく、圧巻の存在感と見えを披露したのは、歌舞伎俳優の中村芝翫(53)。9月30日に行われた国立劇場10月歌舞伎公演「通し狂言 平家女護島」(~25日まで)の公開舞台稽古でのことである。

 この10月で橋之助改め八代目芝翫を襲名して2年。以前は「橋之助さんと言われたら必ず振り返ってました」と慣れない様子を自虐的に言ったが、現在は名実ともに「だんだんそうなっている」と力強く語った。

 襲名以来、初の国立劇場。平清盛生誕900年に当たる年に、俊寛僧都と清盛入道の2役を演じる。しかも六波羅清盛館、鬼界ケ島、敷名の浦磯辺、御座船と23年ぶりの通し上演だ。「初めて歌舞伎を見る方でも楽しめる」とPRするとおり、まぶたがくっつく暇がないぐらい見応えのある演目とみた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"