興行的には大コケのピンチ…映画「億男」は見る価値アリ?

公開日: 更新日:

■実在の“億り人”を徹底取材

 ストーリーは平凡な図書館司書の一男(佐藤健)が宝くじで3億円当せんするも、一番信頼していた親友の億万長者、九十九(高橋一生)に預けた翌朝、全額持ち逃げされてしまう展開。九十九の行方を捜す中で一男はさまざまな“億り人”と出会い、カネと人間関係、真の幸福とは何かを見つめ直すことになる。

「当たった3億円をわざわざ友達に預けて持ち逃げされるなど、一見マンガ的な設定ですが、本作最大の見どころであるアクの強い億万長者たちの言動には妙にリアリティーがあり、教訓になる部分も多い。これは川村氏が実際に多数の富豪を取材して、登場人物のモデルとして反映させたからです。中でも藤原竜也演じる怪しげなセミナービジネスの教祖は、長髪カツラでインチキくさい説法をして貧乏人をだまくらかす、いかにも最近のネット長者にありがちなキャラクター。その怪演ぶりには試写室も大爆笑で、現代的なマネーエンタメ作としても満足度は高い」(前出の前田氏)

 興行収入は億万長者級とはいかなかったが、映画の中身は本物。大ヒットは「芝浜」のように“正夢”とはいかなかった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  3. 3

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  4. 4

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 5

    Snow Man目黒蓮と佐久間大介が学んだ城西国際大メディア学部 タレントもセカンドキャリアを考える時代に

  1. 6

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  2. 7

    田村亮さんが高知で釣り上げた80センチ台の幻の魚「アカメ」赤く光る目に睨まれ体が震えた

  3. 8

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  4. 9

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  5. 10

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  2. 2

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    草間リチャード敬太“全裸騒動”にくすぶる「ハメられた」説…「狙った位置から撮影」「通報が早い」と疑問視する意見広がる

  5. 5

    維新の「議員定数1割削減」に潜む欺瞞…連立入りの絶対条件は“焼け太り”狙った露骨な党利党略

  1. 6

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  2. 7

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  3. 8

    「これが寝るってことだ」と感激…女優の岡崎友紀さん変形性股関節症との苦闘

  4. 9

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  5. 10

    公然わいせつ容疑で逮捕→釈放も“連帯責任”…Aぇ! group草間リチャード敬太の芸能界復帰はイバラの道