著者のコラム一覧
片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

ブルースはまだ続いている。もう一度言おう、夢を忘れずに

公開日: 更新日:

「2008年2月10日、『日本武道館・完全復活祭』のラスト、長男・竜平さんと長女・百世さんがステージで花束を手渡す。もちろん知らされていなかった清志郎さんは、驚きと喜びと同時に照れを隠せない。素に戻って『家族は出すなよ~』と言い、会場は爆笑と涙。これは三宅伸治(ギター)さんのアイデア。何万もの人を前に恥ずかしがる子どもたちに、清志郎さんはお辞儀を促す父親の顔をのぞかせました」

 09年5月2日、午前0時51分、忌野清志郎は旅立った。周囲に多大な影響を及ぼしたうち、清志郎から片岡さんが受け継いだ財産とはなんだったのだろうか。

「数ある思い出の中、一番の転機だったのは『忌野旅日記』の聞き書きをしたことです。85年、私も初ツアー同行から約3年、ファンクラブ会報制作にも慣れた頃。ツアー先のホテルで清志郎さんから『たまきにうってつけの仕事があるんだけど……』と相談されたのが、FM音楽誌の連載話でした」

 隔週連載で、交友関係を紹介、デフォルメされた清志郎の描いた似顔絵が大好評で単行本化された。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲