このままではいられない…元AKB48の浦野一美さん直腸膣ろう手術を振り返る

公開日: 更新日:

浦野一美さん(タレント/元AKB48/40歳)=直腸膣ろう

 2023年10月に第1子を出産した後、膣の中に痛みが出ました。会陰切開(※お産中に会陰が裂けるのを防ぐ処置)での出産でしたから、「その影響かな」と思っていたのですが、結構、激痛で。座ると圧迫されるため円座クッションを使ったり、車に同乗する時はシートを倒して体を横にしたり、とにかく必死でした。

 産後1カ月健診で診ていただいた際、先生からとくに指摘はなかったんです。1カ月たっても出血がひどく、自分でも「多いな」と思う状態でしたが、専門家の先生が何もおっしゃらないのであれば、「産後はこれくらいの出血が普通なのかな。この痛みも許容範囲なのかな」と自分を納得させる材料にしていました。初めての出産だからわからないし、「痛みの症状を話したら変だと思われるかも……」と恥ずかしかったんです。

 健診から2カ月後の1月、徐々に出血が落ち着いてきた頃、おりもの用のナプキンに見たことのないものが付着するようになりました。カステラを手づかみで食べた後、手にカステラのポロポロしたカスがついていることがありますよね。ああいうものが付いていて……。その時も「ナプキンがお尻の方に擦れて便がついちゃったのかな」と、自分なりの前向きな解釈をしてしまって。

 ですが、ある日、香辛料がかなり入った料理を食べた時に、膣内が激しくチクチクと痛み、「これは絶対におかしい」と確信しました。

 何の病気かわからないからひたすら検索し、「直腸膣ろう」の可能性を知り、診てもらえる医師を探して、京都にいるお医者さんに電話相談。なぜ京都かというと、1万人に1人の病気なので、産院勤めが長い先生でもこの病気の患者に出会う確率がかなり低いらしいのです。もし手術をするとなると症例数の少ないところでは怖かったから、同じ症状で治った方がいる、経験豊富なそのクリニックを選びました。

 翌2月に京都へ。触診してもらって「直腸膣ろうに間違いないです」と言われました。直腸と膣の間に穴が開き、便やガスが膣から漏れ出る疾患です。

 切れて穴が開いているところは自然治癒で出産後よりも小さくなっているとのことで、先生が言うには「今は命に関わることはないけど、生活への支障が大きい」と。症状は人それぞれらしく、ガス(おなら)だけが膣から漏れるという方もいます。どちらの症状でも生活の質を取り戻すために手術という選択肢がありますが、便まで漏れてしまう私のケースは裂傷レベルも大きく、このままではいられないと自ら手術を希望しました。

 細かい話になりますが、診ていただいた名医といわれる先生がご高齢のためクリニックを閉院されることになり、紹介で別の病院へ移り、6月に術前検査、8月に手術となりました。

 手術までの期間、外出がすごく怖かったですね。ガス漏れはコントロールできないので、いつ漏れるかわからなくてエレベーターは乗りたくない。子供を連れて歩くのも不安。精神的にもつらく、友だちに会っても言えなくて……。私が術後に公表した後、友だちから「トイレからなかなか出てこないから心配していたんだよ」と言われました。

 手術は直腸と膣の間にできた穴を縫合しました。術後の発熱や痛みは寝ていればどうにか耐えられましたが、抜糸がトラウマレベルの痛さでした! 撮った動画を見ると、自分でも笑っちゃうくらいに悶絶しています。

 でも、朗報がありまして、その動画を病院の先生方が見てくださっていて、「今後の患者さんのために痛みを少しでも和らげてほしい」と伝えたら、最近は私の手術で使用した糸よりも細い糸を使うようになったそうです。「だったら私の時もそれでやってよ!」と思いましたけど(笑)。さらに「縫い方も変えました」とのこと。この手術がいかに難しく、まだ進化の過程にあるということを肌で感じました。私の経験が少しでも医療の進化に役立ったのなら、あの悶絶も報われます(笑)。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  2. 2

    巨人・阿部前監督「9月復帰」情報の真偽…読売グループ内には同情論も、懸案は…?

  3. 3

    中学時代をジャージーで過ごした鈴木奈穂子が、法政大女子高から大学に内部進学してNHK人気アナになるまで

  4. 4

    山本美月は九州の女子校で偏差値トップ「筑紫女学園」から明大農学部へ 祖父も生物教師の“リケジョ”

  5. 5

    北島三郎(4)「毎日が目標です。後ろへは戻れない」 地元・八王子のイベントで生涯現役宣言

  1. 6

    サンド伊達レギュラー14本…40~50代の芸人に仕事集中、「リスク分散」しなかった各局のダメージ度

  2. 7

    桑田真澄氏の発言が波紋 巨人の内部事情暴露のやけっぱち…来季監督の芽は完全消滅か

  3. 8

    狩野舞子は“ジャニーズのガーシー”か? WEST.中間淳太の熱愛発覚で露呈したすさまじい嫌われぶり

  4. 9

    WEST.重岡大毅の授かり婚の事後報告に“騙された”とファン激怒 あの目黒蓮も…今も難しいアイドルの結婚事情

  5. 10

    「24時間マラソン」満身創痍の星野真里が完走も…募金額46%減&ゴール直前の乱入騒動に非難の嵐