「私のせいではありません」水生大海著

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「私のせいではありません」水生大海著

 美大時代の友人、天藤瑠璃の結婚式で、桜沢陽向(ひなた)は同級生の千奈に会った。

 思い出話をしていて、セクハラしているという噂の柳教授の話が出た。学生時代に、柳教授の部屋の扉が赤く塗られるという事件があった。鍵はかかっていたので室内に異変はなかった。

 警察に通報するほどのことでもないので、瑠璃が調査を頼まれたのだが、柳教授が不問に付すよう指示して事を収めた。

 結婚式のメッセージカードを書こうとして、陽向は気づいた。第一の犯人は千奈だ。そして、扉に千奈が書いた文字を柳教授が塗りつぶしたのだ。

 美大を舞台に繰り広げられる5編の連作ミステリー。 (新潮社 1870円)

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