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片岡たまき

神奈川県平塚市出身。元RCサクセション・マネジャー兼衣装係。夫は「パスカルズ」のバンドマスター、ロケット・マツ氏。著書に「あの頃、忌野清志郎と」(宝島社)。

札幌で停電…金子マリの息子を背負いホテルの11階まで上る

公開日: 更新日:

 1980年代、「ライブの王様」と称されたRCサクセションは、年間ライブ数100本を超える勢いで全国くまなく旅をした。

 会場を取り巻く清志郎やチャボのコスプレをするファンは、ふくれあがる一方。「ぼくの好きな先生」(72年)のヒット以降、70年代後半の鳴かず飛ばずの時代を経て、ブレークしたら想像以上の状況が待っていたのか。衣装係としてツアーに同行していた片岡さんは語る。

「清志郎さんは楽屋から外のコスプレファンをながめて、『よくやるよなぁ~』と。自分はさておき、他人事のよう。駅、空港、ホテルと、移動の至る所で熱狂的な追っかけに囲まれてました」

 新幹線のグリーン車に「個室」が設けられていた時代で、車内にたむろする追っかけ対策にもなったという。88~89年、金子マリさんがサポートメンバー(コーラス)としてRCのステージに参加。

「マリさんの長男あっくん(現『RIZE』ドラマーの金子ノブアキ=俳優)が小学生、次男のケンケン(現『RIZE』ベーシストのKenKen)が3歳のころ、RCのツアーに同行したことがありました。

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