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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

生活習慣病の予防…「脂肪」「糖質」で大事なのは制限ではなく食事内容

公開日: 更新日:

 心筋梗塞などの生活習慣病の予防のためには、健康な食生活が重要だといわれています。しかし、健康な食事とは具体的にはどういうものなのでしょうか?

 糖質を控えることが良いという意見がある一方、糖質をしっかり取らないと、体がエネルギー不足になってしまうという意見にも説得力があります。

 脂質についても同じようなことがあり、油脂は極力取らない方が良いという意見がある一方で、脂質制限には意味がないという主張もあります。一体どちらが正しいのでしょうか?

 今年の米国心臓病学会の医学誌に、アメリカで約20万人の医療従事者を対象とした、大規模な疫学研究の解析結果が発表されています。それによると、低糖質の食事も低脂肪の食事も、その内容によっては心筋梗塞などの心臓病のリスクの増加につながっていました。その一方で、精製した穀物ではなく全粒穀物からの糖質や、豆類、野菜や果物、ナッツなどの植物性の脂肪を多く取るような健康的な食事パターンでは、明確な心臓病のリスク低下が認められていました。

 単純に糖質や脂質を制限するのではなく、脂肪なら動物性を減らして植物性にするといったように、食事の内容を健康的なものに変えることが、生活習慣病の予防には何より重要なことであるようです。

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