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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

「ダーウィン」が台無し…NHK“バラエティー化”の大迷惑

公開日: 更新日:

タレントが出演、ワイプで映像と声を流し、クイズまで挟み込む

 一体、何があったというのか。NHK「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説」がおかしなことになっている。

 先週のテーマは「仁義なき“女たちの戦い”ワオキツネザル」。アフリカ・マダガスカル南部の川沿いの小さな森「ベレンティ保護区」を舞台に、8つの群れに分かれ、メス同士が激しく抗争しながら暮らす、ワオキツネザルをウオッチするものだった。いつもは最後まで貴重な映像と要所要所で登場するヒゲじいだけの構成だが、先週は「この物語を今回は豪華に4人のゲストと一緒に見ていきます」とナレーションが入った。

 えっ? と思って見ていたら「“動物大好き”アンガールズの田中さん、山根さん。“女の戦い”をくぐり抜けてきた北斗晶さん。そしてワオキツネザルを観察して19年、京都大学アフリカ地域研究資料センターの相馬さんには貴重な裏話も伺っちゃいます」。そこからはワイプでずっと映り続けるだけでなく、話し声まで拾った。そんな余計な映像と声は大迷惑。それだけでなく、途中で「突然ですが、ここでクイズです!」と中途半端にクイズを挟み込み、「たぶんこうだったんじゃないか劇場」として、アニメを入れ込むなどバラエティーもどきの構成に。

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