日本の認知度の実態 世界ではソニーも東芝も「中国企業」

公開日: 更新日:

 世界中の人が日本の包丁の切れ味に驚嘆し、日本人は礼儀正しいと感銘を受けて帰国する……。テレビの日本礼賛番組のさきがけは、NHK「cool japan 発掘!かっこいいニッポン」とされ、その後も民放で後追い番組が続々と制作されている。どれも基本は日本の優越性を説く内容。例えば、先日の「かっこいいニッポン」では、日本の子供が礼儀正しく決まりを守る理由を探って「幼児教育」を取り上げていたが、あるイギリス人が分刻みのスケジュールで動く幼稚園児を「クール!」と言って驚く。聞けば、イギリスやブラジルでは園児を自由に遊ばせているという。ある意味、日本の異様性が出ているが、それが日本人の礼儀正しさにつながっているとNHKは言いたいらしい。

 この「日本民族はスゴイ」「世界中の人が日本のおもてなしに感激している」というのはホントなのか? 「恥ずかしい勘違い」と語るのは企業コンサルタントの谷本真由美氏だ。元国連職員という海外事情通で、現在はイギリス在住。その谷本さんが書いた「世界でバカにされる日本人」(ワニブックスPLUS新書)も注目を浴びている。タイトルはやや挑発的だが、日本人が思っているほど世界の人は日本に関心を持っていないと客観的に分析した内容だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々